今年も暑いヒロシマの夏です。
午前8時15分、ひとりテレビの前で黙祷を捧げました。
今年は東北での震災のこともあり、
なにかいつもとは違った思いのする8月6日でした。
それは、当初から感じていたことなのですが、
画面に映る被災地の様子が
過去のヒロシマと重なるのです。
昨夜、NEWS23で、広島出身の女優 綾瀬はるかさんが
原爆と震災、両方に遭われた女性と対談をされていたのですが、
綾瀬さんもまた、津波の傷跡がまだ生々しく残る街を見渡し、
「原爆の後の写真を見ているみたい・・・」
と呟いていました。
そう感じた広島の方は、多いのではないでしょうか。
被災された女性もやはり、原爆後の広島の街と重なると
おっしゃっていました。
街も人も一瞬にして焼き尽くされ、大量の放射能を浴びたヒロシマ。
75年は草木も生えないと言われた広島の街は今、
復興を遂げ、66年目の夏を迎えています。
そう考えると、この度の震災と同じような経験をした街として
被災地にそっとよりそう希望のような存在になるのではないか
という気もします。
ヒロシマに生まれた者として、
被爆二世として、
核兵器のない世界を・・・と願っていましたが、
この震災が起きるまで、原子力発電に関しては
その是非等、考えようとしていませんでした。
安全なものとは、もちろん思っていませんでしたが
これほどまでに、人の手に負えないものだとは思っていなかったのです。
核兵器の存在が、真の平和と繋がらないように
核の平和利用などということは、無理なのでは・・・という思いが
こうなった今、個人的には強いです。
これだけの人や動物が亡くなり、傷つき、
立ち入れないほどに土地や空気が汚染され・・・
それでも、今までどおりというのでは
あまりにも学びが無さ過ぎる。
平和宣言で、広島市長が宣言したように
やはり未来に向かって、徐々にでも
エネルギー政策を見直してゆくべきだと思うのです。
さて、「10年間、8月6日の広島で絵を描きます」
と宣言した、画家の
MAYAMAXXさんのライブペインティングに
今年は行くことができました。
午前11時より、4年目の今回は袋町小学校にて。
私は昨年一回休んでいるので、見に行くのは3回目。
少しずつですが、ギャラリーの数が増えています。
今のところ皆勤賞の
Mammyさん。
今年は旦那様と妹さんと、見に来られていました。
MAYAMAXXの筆先は、相変わらず自由。
山と空の間に、可愛いゾウが出現。
そんなところも、素敵です。
私は、ほんの30分でしたが、有意義な時間でした。
この日だけでも、ヒロシマと向き合いたかったので。
少しでも考えて、66年前に起きたことを
忘れないようにしなければ・・・と思うのです。
夏の暑さを体中に受け、少し気だるい思いで
りんの待つ家へ帰ると、嬉しい贈り物が届いていました。
美しいガラスの天使です。
優しい
あの方の、手作りです。
見つめていると、涙が出そう。
わぁ~
素敵だね。
りんにもわかるよね。
7月以降、優しい気持ちと一緒に
我が家にやって来た天使たちに
心癒された今日でした。